壁にカビが!クロスを張替えれば解決する?

お部屋の模様替えや大掃除のときに家具を移動させたとき、壁が黒く汚れているのを見て思わず「あっ」と声を上げた……。

知らない間に室内でカビが生えていたと知るとショックですよね。
カビは食品や水回りでよく見かけるものですが、壁や天井にも生えてきてしまう厄介ものです。
とくに賃貸物件にお住まいだと、発見したときに「もっと早く見つけていれば……!」と頭を抱えた方も多いことと思います。

このカビの生えた壁、どうすればいいのでしょうか。
壁紙クロスを張替えれば解決するのでしょうか。

結論から言うと、クロスの張替えで解決するケースとしないケースがあります。
今回は壁にカビを発見してしまった方に、その対処方法をご紹介したいと思います。

■放置はNG

カビを見つけたけれど、見なかったことにしよう……とそのまま家具を戻すのはNGです。
カビが生えてきたということは、それがカビにとって住みやすい環境だったからにほかなりません。
まだ初期段階なら自身で拭き掃除を行い、進行しているようなら湿気を留まらせないよう、十分な換気を行うようにしましょう。

深刻な場合は、もちろんクロス張替えを含むリフォームを検討しないといけないでしょう。
長期に渡るとカビが健康被害をもたらすため、できるだけ早めに行うことをおすすめします。
アレルギー性鼻炎や肺炎、水虫のほか、倦怠感や頭痛を感じるようになるシックハウス症候群はカビが原因の一端となっています。もし体調の悪さを感じていたら、危険かもしれません。

■カビの生えやすい建物・場所

カビの生えやすい条件として、気温が20~35℃で湿気80%、ホコリや汚れの溜まりやすい場所があげられます。
発見した場所以外にもカビが生えているかもしれません。

・マンションなどの鉄骨造建物
マンションなどは鉄骨造のため、気密性が高い構造になっています。
気密性が高いというのは、建物に隙間がなく、外と室内の空気の出入りが少ないということを指します。
空気の入替えを行わないと室内の空気や湿気が留まるため、カビが生えやすい環境になりやすいでしょう。
2003年には建築基準法改正が行われ、24時間換気システムの設置義務化が定められましたが、これより以前に建てられた鉄骨造の建物は要注意です。

・水回り
キッチン・トイレ・洗面所などの水回りは湿気が多く、カビが生えやすいです。
カビ以外に接着のりが弱くなって、クロスの端が剥がれているなどの劣化も見られやすいでしょう。
冷蔵庫の裏などは湿気を逃すための排気口がついているため、隙間をつくって配置する必要があるのですが、壁にぴったりとくっつけるようにしているとカビがついているかもしれません。
また、洗面所は浴室と続いていることがほとんどですが、浴室からの大量の湿気が入ってくるため、カビの温床になりやすいでしょう。

・クローゼットの中
クローゼットは湿気が溜まりやすい場所です。
除湿剤を置いていれば安心ですが、濡れたコートや衣服をそのままかけていると湿気が留まってしまうため、すっかり物を片付けたときに発見してしまうかもしれません。

・窓周辺
湿気が高くなる夏場や結露の多い冬は、窓枠やその周辺がじめじめとするため、あっという間にカビが広がります。
カーテンにカビが生えていることもあるかもしれません。
とくに北側の窓や、窓の前に建っている建物によって日当たりが悪いと要注意です。

・家具と壁が密接している部分
タンスや本棚、壁掛けテレビの裏側など、家具と壁が密接している部分は湿気がこもりやすいです。
冬場は室内で加湿器をかける方も多いかと思いますが、寒さからあまり換気をしない傾向にあります。そのため、ホコリや汚れの溜まりやすい場所にカビが発生しやすいでしょう。

・部屋の隅
部屋の隅は空気が動かず、ホコリが溜まりやすいです。
湿気の含んだ空気は普通の空気よりも軽いため、天井付近はとくに危ないでしょう。
天井近くまで物を積み上げていたり、窓付近だったりすると、カビの生えている確率がぐっと上がります。

■クロスを張替えて解決できるケース・しないケース

・張替えて解決できるケース
軽めだと水拭きなどをすれば取れることが多いですが、拭いても簡単に取れない場合はクロスを張替えたほうがいいでしょう。
カビは根っこを張るため、こすって取れたとしても再発して、より広範囲に広がる可能性が高いです。
クロスより下のボードまで広がらないうちに、早めに張替えることをおすすめします。
もし工事を行うとすると、このような流れになるでしょう。

【工事の流れ】
1.クロスを剥がす
2.下地の除菌・漂白
3.乾 燥
3.防カビ剤の塗布
4.新しい壁紙を張る

 

クロスを剥がしてそのまま張替えても、カビを根絶しない限りまた発生してしまうため、除菌や防カビ処理の手間を挟みます。
施工業者や部屋の状態にもよりますが、6畳の部屋で行った場合20万円ほどの費用がかかるでしょう。

・解決しないケース
壁紙の端っこがめくれて、その裏にカビが生えている、あるいは何度壁紙を張替えてもカビが生えてくる。
このような場合だと除去が難しい段階にきており、下地のボードを取り替える必要があります。
石膏ボードは価格として約2,500円〜3,000円/㎡ほどなので、6畳の部屋だとおよそ10~12万円ほどがかかるでしょう。プラスしてクロスの費用、工賃、出張費などが組み合わされば、30万円ほどの出費になります。

■賃貸住宅の場合、誰が負担する?

賃貸住宅で壁にカビが生えたとき、状況によって貸主と借主どちらが原状回復費用を負担するかが異なります。

まず、建物の構造に問題がある場合は、貸主の大家さんや管理会社が負担することになるでしょう。
築年数のある建物は窓に断熱性がないことが多く、結露が発生しやすいです。結果カビが生えやすいので、このような建物を原因とした場合は、貸主側の負担になるでしょう。とくにほかの部屋でも見られるなら、構造の問題として取られやすいです。

次に借主の場合ですが、これは借主の行動によってカビの発生が助長されたと見なされると、費用負担しなければなりません。
掃除を怠ったり、家具を壁にくっつけて置いていたりなど、行動にさえ気を付けていれば生えなかったかもしれない。そのような判定がされると、借主側が費用を払うことになるでしょう。
何年も住んでいる方は注意が必要です。

■近畿地方でのクロス張替えはインテリアArtieまで!

★ Before → After

インテリアArtie(アーティー)は大阪市にございますリフォーム店です。
カビの生えてしまった壁も、しっかりと処置をした後にクロス張替えを行います。
原状回復工事も承っておりますので、カビの生えたお部屋にお困りのオーナー様がいらっしゃいましたら、ぜひ私たちにお任せください。
その他水回りのリフォームやリノベーションなどにも対応できますので、お住まいでお困りのことがございましたら、お気軽にご相談いただけますと幸いです。

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■まとめ

今回の記事のポイントはこちらです。

・カビを発見したら放置せず、換気を十分に行うなどの対策を行う。
・水回りや窓周辺などは湿気が発生しやすく汚れが溜まりやすいので、カビも生えやすい。
・クロスの張替えで済むかどうかは、カビの進行度による。
・重度だと下地ボードから替える必要がある。
・賃貸住宅の場合は、建物の構造によるものか、入居者の行動によるものかによって、負担する側が異なる。

発見したら、根絶できるように早めに動くといいでしょう。

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